献立レシピ「減塩」
漬け魚は塩分が多いイメージがあるかもしれませんが、減塩は食事全体で考える必要があります。
「味付け」と「食事量」がポイント。 まずはレシピ通りに作り、 薄味と適量を体感してみてください。
レシピ画像

栄養バランス

栄養バランス

献立の栄養価 (1人分)

  • エネルギー:638Kcal
  • 塩分:2.4g
  • 炭水化物:86.7g
  • たんぱく質:29.1g
  • 食物繊維:9.9g
  • 脂質:21.2g

※栄養価計算は、「日本食品標準成分表 2020 年版(八訂)」に基づき算出

※栄養バランスは、厚生労働省策定「日本人食事摂取基準(2020年版)」に基づき算出、それぞれの栄養素が「適正範囲」に入っていることが良いバランスの目安となります

※お好みでと記載の分は献立の栄養価 (1人分)に含まれておりません

材料(2人分)

  • ぎんだら京粕漬 2切
  • 大根おろし 80g (約3センチ分)お好みで
  • ご飯 茶碗2杯
  • 【小松菜としめじの味噌汁】
  • 小松菜 60g(約2茎)
  • しめじ 40g(約1/2パック)
  • 玉ねぎ 40g (約小1/4個)
  • だし汁 260CC
  • 味噌 小2
  • かつお節 1g
  • 【パプリカとエリンギの和風マリネ】
  • パプリカ 1/4個
  • エリンギ 中1本
  • しめじ 40g(約1/2パック)
  • にんにく 1かけ
  • オリーブオイル 小1
  • レモン 1/4個
  • めんつゆ(ストレート)大1
  • 鷹の爪(なくてもOK)お好みで
  • 【かぼちゃサラダ】
  • かぼちゃ 120g(約角切り4個)
  • 玉ねぎ 40g (約小1/4個)
  • 豆乳 大2
  • 粉チーズ 大1
  • こしょう お好みで
  • 【オクラがけ冷奴】
  • 豆腐 100g
  • オクラ 20g (約2本)
  • かつお節 1g
  • めんつゆ(ストレート)大1

つくり方

小松菜としめじの味噌汁

  • 鍋にだし汁と薄切りに切った玉ねぎを入れて火にかけて、3分ほど煮る
  • 3センチ幅に切った小松菜、小房にわけたしめじを加えて煮る
  • 具材に火が通ったら火を止めて味噌を入れて溶かす

パプリカとエリンギの和風マリネ

  • パプリカとエリンギを3センチ程度の大きさに、レモンは半月切りに、にんにくはみじん切りにする
  • フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて火にかけて、パプリカとエリンギを炒める
  • ボウルに、炒めた具材とレモン、めんつゆを合わせてなじませる

かぼちゃサラダ

  • 洗ったかぼちゃを耐熱容器に入れてラップをして600Wで3分ほど加熱する
  • 薄切りにした玉ねぎを加えて、2分加熱する ※ラップをあける際に、湯気が熱いので注意!
  • フォークで皮ごと潰しながら、豆乳と粉チーズを加えて混ぜる
  • お好みでこしょうをかける

オクラ冷奴

  • オクラを茹で、小口切りに切る ※冷凍の場合は解凍する
  • 豆腐を盛り付け、オクラをのせてめんつゆをかける
  • かつお節を散らす
  • ※冷蔵庫で冷やすとおいしさアップです♪

… 管理栄養士コメント …

今回のレシピは、減塩に気を付けているという方にもおすすめの献立です。
粕漬けというと『塩分が多い』というイメージがあるかもしれません。「京粕漬ぎんだら」の塩分含有量は1切れあたり1.0g。豚肉の生姜焼き100gの塩分含有量は1.2g、ソースなしのハンバーグ100gの塩分含有量は1.9g。他のおかずと比較して突出して高いというわけではありません。むしろ、メインのおかずとしては比較的塩分が低い方です。
イメージだけでなく、京粕漬ぎんだらを召し上がって『しっかり味がついている』と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。粕漬けに使用する酒粕はうま味成分の「グルタミン酸」が豊富で、塩味だけでなくうま味も豊富で、しっかりと味を感じられます。さらに、魚久の粕漬けに使用されている魚は脂がのっているため、コクや甘みもプラスされ、塩分だけではない複合的な味によってしっかりとした味を感じることができます。

ただ、「塩分摂取量」は食事全体での話です。たとえ塩分の少ないメニューでも、量が多ければ塩分摂取量は多くなり、単品ではなく献立と考えた時には、副菜を合わせて、汁物も合わせて…となると、結果 として塩分摂取量が多くなってしまうのが、減塩の難しいところです。
食塩の1日の摂取目標量は成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満とされています。さらに、高血圧などの持病による塩分制限で、1日6g未満を推奨されている方も少なくありません。1日3食として単純に3回に分けると、1回の食事で2.1〜2.5gが目安になります。味噌汁を例に挙げると、インスタント味噌汁は1杯で2gを超えるものが少なくありません。意識をせずに食事をしていると、食塩を摂り過ぎる傾向があります。
とは言え、味気ない食事ばかりというのもさみしいものです。「美味しく減塩」を実践するコツは、味の緩 急をつけること。今回の献立は、メインの1品である京粕漬ぎんだらは味をしっかり楽しみ、副菜は薄味のメニューを組み合わせることで、満足感がありながら、適塩が実現できます。調味料を「減塩タイプ」のものに変えると、塩分が2.0g程度になります。

まずは、レシピ通りに作ってみて、味を感じてみてください。「薄いな」と感じる場合、普段のお食事で塩分を摂り過ぎている可能性もあります。「ちょうどいい味付け」と感じる場合は、普段のお食事で薄味を心がけていらっしゃるのではないでしょうか。塩味は早ければ2週間ほどで慣れてくるとも言われます。ぜひ、献立レシピを上手く活用しながら、京粕漬を健康的にお召し上がりいただければ幸いです!

《管理栄養士プロフィール》

薦岡ともよ(こもおかともよ)株式会社Mocosuku 管理栄養士

病院・企業・地域での食生活支援を経験。個別支援では妊娠期から高齢期まで幅広く関わり、5000件以上の栄養カウンセリングを行う。レシピ開発やクッキング講座では、健康的で続けやすい献立レシピ開発を得意とし、栄養バランス・調理の手軽さ・美味しさを兼ね備えたメニューを考案。「安心して美味しく食べる」「食べることが楽しみになる」ようなレシピを、科学的根拠と現場経験をもとにお届けします!

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